<高校球児熱中症死>新潟県が3000万円支払いで和解

<高校球児熱中症死>新潟県が3000万円支払いで和解
毎日新聞 2013年12月27日(金)20時24分配信

 新潟県立新津(にいつ)高(新潟市秋葉区)の野球部員だった男子生徒(当時16歳)が部活動中に熱中症で死亡し、両親が県を相手取り約8400万円の損害賠償を求めた訴訟で、県は27日、新潟地裁(大竹優子裁判長)で和解が成立したと発表した。県が3000万円を支払い、再発防止に努めるという内容で26日付。

 県教委によると、生徒は2012年7月28日午後2時ごろ、他の部員と約10キロのランニングを開始。ゴール間際で熱中症のため道路脇の竹やぶに転落したが、監督や部長らは生徒が戻らないことに気づかず、両親の通報で捜索した警察官が遺体を翌朝見つけた。

 両親は、学校側が熱中症防止の注意義務を怠り、練習後に点呼をとらなかった過失があると主張していた。県教委は「この事故を受け、部活動の前後に生徒の健康管理をするよう指導している」としている。【真野敏幸】

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