(朝鮮日報日本語版) ショートトラック:「セクハラ疑惑」コーチ、選手村退去

(朝鮮日報日本語版) ショートトラック:「セクハラ疑惑」コーチ、選手村退去
朝鮮日報日本語版 2014年1月11日(土)8時41分配信

 ショートトラック韓国代表チームのAコーチがソチ冬季五輪開幕まであと1カ月となった今、泰陵選手村から退去することになった。同コーチがある大学でコーチを務めていた2012年、所属チームの女子選手にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をしようとしたという疑惑が浮上したためだ。

 大韓氷上競技連盟(キム・ジェヨル会長)は9日午後、Aコーチの職務を停止し、泰陵選手村から退去させた。そして翌10日にプレスリリースで「近日中に賞罰委員会で徹底的に内容を調べ、その結果によって何らかの措置を取る」と発表した。

 これは、あるメディアが「Aコーチは12年夏、自身のワンルームに女子選手を呼んでキスしたり、体を触ろうとした」と報じて明らかになったものだ。女子選手はトイレに逃げ込み、親に連絡して難を逃れたが、Aコーチの所属大学の教授で大韓氷上連盟の役員でもあるB氏が事件をもみ消そうと、被害を受けた選手に懐柔策を取ったという話もある。Aコーチは現役選手時代にこれといった国際大会入賞歴がなかったが、昨年4月末にショートトラック韓国代表チームの装備担当コーチに選ばれた。

 スケート界でうわさされていたAコーチのスキャンダルは、最近メディアの知るところとなった。連盟は「選手側がセクハラを受けたということ自体を否定しているため、こちらとしては手の施しようがない」「ショートトラック韓国代表チームは22日からフランスで合宿をする予定だ。今Aコーチを代表チームから外すのは難しい」という見解を繰り返してきた。だが、波紋が広がったのを受け、連盟は遅ればせながらAコーチの選手村退去を決めた。

 韓国ショートトラック界では06年のトリノ冬季五輪時、選手と指導者の間で派閥争いが激化したほか、10年のバンクーバー冬季五輪後には男子代表選手選考に不正があったことが発覚、衝撃が広がった。そして今回は五輪直前に前例のないセクハラ疑惑が巻き起こっている。

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