県教委、全公立校校長対象に来月臨時会議 天童・中1死亡受け
山形新聞 2014年1月28日(火)9時20分配信
天童市の中学1年の女子生徒(12)が山形新幹線つばさにはねられ死亡した事故を受け、県教育委員会は2月17日に全公立学校の校長らを対象にした臨時会議を開く。県教委は児童生徒のSOSを察知しやすいよういじめ調査の際のアンケート項目の統一化を検討しており、学校が取るべき対応とともに周知する。
学校側が、死亡した女子生徒へのいじめを把握できなかったことを重く見て、県教委はこれまで各校に委ねていたアンケート項目を児童生徒が答えやすいものに改める方針。今年3月の調査から導入することを検討している。会議ではアンケートの周知に加え、学校がいじめにどう対応すべきかについてもあらためて確認する。
天童市の問題では部活動での孤立を心配した母親が昨年6月と7月に学校に相談し、女子生徒が学校のアンケートで友人関係の不安を訴えていた。担任や顧問が状況を確認したが、校長に報告されず、校内で共有されなかったとみられている。
「真摯に受け止め」知事
吉村美栄子知事は27日の定例記者会見で、「いじめの報告がなかったことについて県教委としても真摯(しんし)に受け止めなければならない。いじめを感知する力をどのように付けるか検討する」と述べた。