(朝鮮日報日本語版) アカハラ:「大学教授の解任処分は正当」=ソウル行政裁

(朝鮮日報日本語版) アカハラ:「大学教授の解任処分は正当」=ソウル行政裁
朝鮮日報日本語版 2014年1月27日(月)10時26分配信

 いい加減な論文指導や、学生たちに対し露骨にプレゼントを要求した行為などを理由に解任された大学教授に対する懲戒処分は正当だとする判決が下った。

 ソウル行政裁判所行政5部(キム・ギョンラン裁判長)は26日、元大学教授(51)が教員訴願審査委員会を相手取り、解任処分の取り消しを求めた訴訟で、原告の訴えを棄却する判決を言い渡した。

 ソウル市内の私立大学の児童学科で教壇に立っていた元教授は、10年以上在職していた間、博士学位の取得者を一人も輩出しなかった。学生たちは元教授から論文の指導を受ける日程を決めるのが非常に困難だったという。元教授は気ままに日程を変え、午後6時以降には学生からの電話を取らなかった。その一方で、数十万ウォン(10万ウォン=約9400円)相当のデパートの商品券など、プレゼントを露骨に要求した。プレゼント用の果物は有機栽培のものに、また授業中に机の上に置く飲み水は特定ブランドのミネラルウォーターにこだわった。8万ウォン(約7600円)の化粧品をプレゼントした学生に対しては、18万ウォン(約1万7000円)の特定ブランドの化粧品に交換するよう求めるメールを送った。元教授に気に入られなくなると、半永久的に不利益を被り、授業中に人格攻撃的な言葉を浴びせられるため、学生たちはやむなく元教授の要求に従ったという。結局、学生たちは2011年11月「元教授のために論文を諦め、大学をやめざるを得なくなった」として、大学に嘆願書を提出した。

 裁判所は元教授の行為を事実と認めた上で「懲戒処分の手続きが進められる中、学部生や大学院生に対し、自分を擁護する内容の嘆願書を書くよう強要するなど、正当な防御権を逸脱しており、品位を維持する義務にも反する」と判決理由を述べた。

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