教職員わいせつ増 静岡県教委、さらに背景分析へ
@S[アットエス] by 静岡新聞 2014年1月31日(金)7時54分配信
県教委は30日、県庁で開いた有識者会議「県教職員コンプライアンス(法令順守)委員会」で本年度の懲戒処分件数を示し、わいせつ行為の不祥事が昨年より増えていることを報告した。委員からは「教職員の家庭問題の把握が必要」などの意見があった。
本年度に入ってからの懲戒処分は11件で、前年同期より2件増えた。わいせつ行為に限ると、前年同期はゼロだったが、本年度は盗撮や生徒との性的関係などで既に4件処分した。
県教委によると、防止策にしっかり取り組んだ学校でも不祥事が起きているという。
新村吉隆委員は保護者の立場から「生徒を性的対象にする教職員の心が理解できない」と徹底した対応を求めた。橋本裕子委員は「教職員個人の生活環境も含めて校長は指導してほしい」と述べた。
県教委の担当者は、不祥事が起きた背景をさらに調査、分析する考えを示した。
委員長の日詰一幸静岡大教授は「教育委員会が現場の抱える根源的な課題を把握し、取り除かないと不祥事は繰り返される」と指摘した。