(朝鮮日報日本語版) ES細胞:論文捏造の元教授、米国で特許登録

(朝鮮日報日本語版) ES細胞:論文捏造の元教授、米国で特許登録
朝鮮日報日本語版 2014年2月12日(水)8時3分配信

 黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大教授が作製したヒトの胚性幹細胞(ES細胞、NT−1)が11日(現地時間)米国で特許登録された。NT−1は、細胞核を除いた卵子と完全に成長した細胞を融合させて作った複製受精卵から得た胚性幹細胞で、2004年に黄氏が国際的な学術誌「サイエンス」で発表したもの。胚性幹細胞は人体のあらゆる組織の細胞に変化できる元となる細胞だ。黄氏側は、特許登録を通じて研究再開を狙っているが、学界ではすでに捏造(ねつぞう)との決定が下ったものだと一蹴している。

 米国特許商標庁(USPTO)は同日、特許電子公示システムで、黄氏のチームのNT−1株を特許登録(第8,647,872号)したことを公開した。特許の主な内容は、NT−1株(物質特許)とその作製方法(方法特許)の二つ。だが、物質特許を取得したからといって、米国特許庁がNT−1について実際に複製されたものだと認めたわけではない。韓国では「今回の特許は黄禹錫チームの主張する技術が特許の要件を満たしたというだけで、NT−1が複製されたことを検証したわけではない」との声が多い。

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