教諭のいじめで不登校 女児と母親がさいたま市など提訴
埼玉新聞 2014年2月13日(木)22時31分配信
さいたま市の小学校で女子児童が女性教諭から暴行や暴言を繰り返され不登校になったとして、女児と母親が教諭と校長、市などを相手取り謝罪と慰謝料など計約543万円を求める訴えをさいたま地裁に起こしていることが13日分かった。提訴は昨年11月21日付。
訴状によると、教諭は2010年4〜10月、当時担当していた2年生のクラスの女児に授業中、腕をつねったり、頭をたたいたりしたほか、他の児童の前で女児だけに「ばか」と言ったり、問題が解けないと「くるくるパー」のしぐさをしたとされる。
女児は10月中旬からほとんど学校に行けなくなり、家族は教諭による暴行、暴言が原因で心的外傷を負ったとされる診断書を学校に提出したが、適切な対応は取られなかったという。
女児側は「健全で安定した学校生活を送ることができるよう配慮する義務を教諭は怠り、校長や市は教諭を指揮監督する立場にありながら、担任の行為を見逃した」と主張している。女児は現在、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、弁護士によると、これまで学校側と協議を続けてきたが、歩み寄りがなかったため提訴に至ったという。
さいたま市教委は「詳細についてはコメントできない」としている。教諭は既に退職しているという。