体罰で3教諭を戒告処分 県教委、パワハラ処分も
岩手日報2014/02/18
県教委は17日、生徒への体罰があったとして、中学校と高校の教諭計3人を戒告処分とした。全て教員からの自主的な報告がなく、意識が問われる。
県教委によると、久慈地区の30代の男性中学校教諭が2012年6月、運動部の活動中、ミスが多いとして女子生徒の右足を蹴った。同7月にも、男子生徒の腹部を蹴った。校長は保護者からの情報を報告せず、昨年10月の県教委への匿名の投書で発覚した。
盛岡教育事務所管内の男性中学校教諭(46)は昨年6月、授業中にふざけていた男子生徒の胸ぐらをつかんで壁に押しつけた。別の生徒も本で頭をたたいたりした。教諭の指導方法について保護者会が開かれるなどして発覚。以前も注意を受けていた。
同事務所管内の男性高校教諭(40)は今年1月、男子生徒が課題を提出しないことに腹を立て、左頬を平手でたたき、正座させて腹部や肩を蹴った。
<パワハラで初の懲戒処分>
県教委は17日、辞職を迫るなど威圧的な指導で部下を精神疾患にさせたとして、沿岸南部教育事務所管内の小学校に勤める50代男性校長をパワーハラスメントで戒告処分とした。県教委のパワハラでの懲戒処分は初めて。
県教委によると、校長は2012年10月、女性職員の文書報告に誤りがあったことなどについて指導した際、「辞職願は持ってきたか」「懲戒免職になってもいいのか」など辞職を強要するようなことを話したという。