あなたのこと知りすぎているかも…教諭がメール
2014年2月15日13時41分 読売新聞
岩手県北部の小学校に勤務する男性教諭が昨年１１月以降、県内に住む男性に、「私、あなたの色々なことを知りすぎているかもしれません。なぜでしょう？」などと不審な内容のメールを複数回送り、不適切だったとして県教育委員会から厳重注意の処分を受けていたことが１４日、分かった。県教委は公表していない。
県教委や男性によると、教諭はインターネット上のニックネームで、昨年１１月２５日から１２月８日にかけ、男性に「県警本部に連絡し、（男性の）名前も出した」といったメールを送信。男性の以前の勤務先や家族にも触れていた。男性と家族は恐怖を感じたという。
男性は自身のブログで、児童・生徒の健康問題に関する情報を発信している。２０１０〜１１年頃、自身の子どもの健康状態を巡る対応で、地元の教育委員会や学校と意見が対立したことがあった。この頃にも、同じニックネームで、男性の住居を知っていることを告げるメールが送られてきた。
男性は昨年１１月、地元の教育委員会に連絡。教諭が特定され、県教委や勤務先の校長らが同１２月上旬に事情を聞いたところ、教諭は「本当です。間違いありません」と認めた上で、「軽率なことをした。大変申し訳ない」と述べたという。
教諭は以前、男性が住む自治体の学校に勤務していたが、男性の子どもが通った学校ではなく、男性との面識はないという。メールを送った理由も不明。
男性は、「教師はインターネットの危険を子どもたちに指導する立場。二度と同じことを繰り返さないでほしい」と話している。