名古屋外大教授が論文盗用 17ページほぼ丸写し

名古屋外大教授が論文盗用 17ページほぼ丸写し
2014年2月23日 09時22分

 名古屋外国語大(愛知県日進市)現代国際学部国際ビジネス学科長のが、高知工科大(高知県香美市)マネジメント学部の村瀬儀祐教授(69)の論文を盗用して発表していたことがわかった。井戸教授は盗用を認めており、玉井俊紀学部長は村瀬教授に文書で謝罪した。

 大学によると、盗用が明らかになったのは2012年3月の学内誌「名古屋外大紀要」に載った「日本の財務報告と会計規制をめぐる課題と解決策」と題した論文。村瀬教授からの指摘で発覚した。全28ページのうち後半の17ページが村瀬教授の論文のほぼ丸写しだったという。

 井戸教授は会計学が専門で12年から学科長。大学側の聞き取りに対し、盗用を認め、「論文を書く時間がなく、追い詰められて盗用してしまった」と釈明しているという。

 村瀬教授は「前に参照した英語の論文をインターネットで調べていたら、井戸教授の論文にたどり着いた。自分が書いた論文とほとんど同じで驚いた。常識では考えられず、きちんと調査してほしい」と話している。

 名古屋外大は24日に調査委員会を設置。盗用の経緯などを調べ、井戸教授の処分を決める。玉井学部長は「学生には普段から論文の盗用をしないよう指導している。研究者としての倫理に欠ける行為で、学科長という指導的立場にあることからも、より責任は重い。本人の意図や盗用の経緯を十分に調べた上で、厳正に対処したい」と話している。

 (中日新聞)

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