調査書に誤って低い成績記入…奨学金おりぬ例も

調査書に誤って低い成績記入…奨学金おりぬ例も
読売新聞 2014年3月4日(火)17時24分配信

 神戸市立4中学校で、今春の入試で高校へ提出された計37人の調査書に、誤った成績が記入されるミスがあったことが、市教委への取材でわかった。

 合否には影響がなかったが、実際より低い成績が記入され、奨学金を受給できなくなった生徒もいた。

 市教委によると、調査書には、中学3年間分の成績を5段階評価で記入。封がされ、生徒個人が見ることはできない。

 私立高に合格したものの、約70万円の奨学金がもらえないことを不審に思った生徒が学校に問い合わせて判明。担当教諭が2教科分の成績を成績簿から写し間違え、1段階ずつ低く記入していた。

 調査書の訂正はできず、奨学金分を市側で補填(ほてん)することを検討しているという。

 市教委が全82市立中に生徒の調査書を調べさせたところ、別の3中学校でも担当教諭の入力ミスがわかった。他の教員によるチェックも不十分だったという。

 雪村新之助・市教育長は「受験生や保護者に多大な負担を与え、深くおわびする。全力を傾け、信頼回復に努めたい」と話した。

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