藤田名誉教授を書類送検=「寄生虫博士」薬事法違反ほう助の疑い―神奈川県警
時事通信 2014年3月10日(月)17時19分配信
抗がん作用をうたい、許可なく錠剤を販売したなどとして、東京都の健康食品販売会社社長が逮捕された事件で、神奈川県警生活経済課と南署は10日、広告文を書いて販売を手助けした薬事法違反ほう助の疑いで、東京医科歯科大の=東京都杉並区=を書類送検した。県警によると、容疑を認めているという。
送検容疑は、2009年6月〜昨年10月、同社の錠剤「CBプロポリス粒」などについて「副作用なくがん細胞が自滅! 転移も抑える」などと効能効果をうたった原稿を同社に送り、違法な販売を手助けした疑い。
原稿は販売促進チラシや健康雑誌の広告に掲載された。
藤田名誉教授は免疫予防や寄生虫に関する著作で知られ、私立医療系大学で教授を務めている。シャブロンからは09年以降、計約1100万円の顧問料を得ており、「効能効果に裏付けはない。顧問先の役に立ちたかった」と話しているという。