体罰、ネットの人権侵犯が増加 静岡地方法務局発表
@S[アットエス] by 静岡新聞 2014年3月14日(金)14時25分配信
静岡地方法務局が14日発表したまとめによると、2013年に新たに救済手続きを開始した人権侵犯事件は前年比122件減の518件だった。ただ、教員による体罰事案は10件増の16件で、インターネット関連は前年に比べ2倍の24件に上った。
教員の体罰事案が増えた要因について、担当者は「体罰関連の報道が増え、問題への関心が高まったとみられる」と分析した。部活指導中に体罰を行った私立高校の教員や学校長に対し、改善や監督の徹底を求めるなどした。
インターネット関連は、短文投稿サイトのツイッターや掲示板に名前や住所など個人が特定される情報を公開されたプライバシー侵害が21件、名誉棄損が3件だった。このうち2件について、同法務局がプロバイダーなどに削除要請した。
そのほか、暴行・虐待は103件。このうち児童への暴行・虐待は13件だった。学校でのいじめは33件。
人権侵犯事件の全体の件数が減少したことについて、担当者は「相談窓口が多様化したためとみられ、人権侵犯が減ったとは考えていない」と話した。