中学8教諭が体罰 諫早市、障害ある生徒にも [長崎県]
2014年03月15日(最終更新 2014年03月15日 00時07分)
長崎県諫早市教育委員会は14日、市立明峰中学校(牟田政彦校長、294人)で昨年4月から同11月15日までに、管理職(校長、教頭)を除く教諭22人のうち8人の教諭が計11件の体罰をしていたと発表した。脳性まひで右半身にまひがある1年の男子生徒(13)は正座による心的ストレスで足が痛くなり、車椅子の生活になっているという。
市教委によると、体罰をしたのは20代〜50代の男女の教諭。部活動中に足を蹴ったり、生徒に正座をさせて説教したり、素手や教科書の角で頭をたたいたりしていた。
脳性まひの生徒には6月と9月に1度ずつ、40代の担任教諭らが忘れ物を理由に正座させた。生徒は9月から車椅子を使うようになり、欠席がちになった。医療機関の受診で「心因性による痛み」と診断され、生徒は今年2月に転校したという。保護者から昨年11月に指摘を受け、学校が教諭に行った調査で教諭8人の体罰が判明した。
会見を開いた平野博教育長は「関係者にご迷惑をおかけして申し訳ない。教諭を処分するかどうか検討したい」と話した。体罰を受けた生徒の人数は把握していないという。
=2014/03/15付 西日本新聞朝刊=