鳴らぬチャイム、鳴る教員スマホ/県立高校入試でトラブル

鳴らぬチャイム、鳴る教員スマホ/県立高校入試でトラブル
デーリー東北新聞社 2014年3月15日(土)10時0分配信

 14日の青森県立高校入試後期選抜で、国語の試験中に、試験監督を務めていた青森東高校の男性教諭が所有するスマートフォンの着信音が鳴るミスがあった。県教委によると、着信音は2秒程度で止め、受験生から苦情などはなかったという。一方、三本木農業高校と五所川原高校では、試験開始を告げるチャイムが鳴らないなどのトラブルもあった。
 県教委と青森東によると、14日午前9時半ごろ、教室の後方に立っていた教諭の上着の右ポケットから着信音が流れた。同教室では青森市内4中学校の17人が受験。音は教室全体で聞こえたという。
 男性教諭は「ポケットにスマートフォンを入れたが、音が鳴るまで持ち歩いていたことを失念していた」と説明しているという。
 県教委は各高校に対し、入試に関わる教員は携帯電話の電源を切るよう通達。同校は独自に、試験会場に持ち込まないようルールを厳格化していた。
 一方、三本木農業では同日午前10時50分、数学の試験開始を告げるチャイムが鳴らなかった。
 同校では二つの教室で計40人が受験。各教室の監督教員の判断で試験開始を2〜3分遅らせた。同校では5日の前期選抜でも、国語の聞き取り問題中に音声が聞こえなくなるトラブルが起きていた。
 五所川原では、国語の試験中の同日午前9時10分ごろ、教員2人がチャイムを制御する機器を調整中に誤って鳴らした。
 同校ではこの日、同機器の異常が見つかり、手動での操作に切り替えていた。

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