3校110人の願書で成績誤記載 公立高入試、合否影響せず

3校110人の願書で成績誤記載 公立高入試、合否影響せず
京都新聞 2014年3月17日(月)23時49分配信

 京都府の公立高入試で、京都市立の3中学校が受験生計110人の出願書類で「内申書」の成績を誤って記載していたと、市教育委員会が17日に発表した。上京中(上京区)は、前期選抜を受験した101人全員について2年次の成績の欄に1年次の数字を記載していた。市教委は、いずれも合否に影響はなかったとしている。
 市教委によると、上京中では、50代の男性教諭が各生徒の成績の元データをパソコン上でコピーし、書類に貼り付ける際に欄を間違えた。管理職や各担任らが確認作業をしていなかった。中期選抜の出願締め切りの4日、府立高から「2年次の成績が前期と中期で異なっている」との指摘があり、記載の誤りが分かった。
 前期選抜は、筆記試験の成績に、各中学校の9教科、3学年分の成績(満点で135点)などを加えて判定。101人について再計算すると、プラス6点〜マイナス14点の違いがあった。受験した16校22学科で再判定したところ、合否の結果に変更はなかった、という。
 市教委に対し、上京中は「直前にあった私立高の出願書類作成で何度も点検し、公立高も大丈夫だと思い込んでしまった」と確認作業を怠った理由を説明している。
 また、上京中のミスを受けた再点検で、松原中(中京区)が1人の1年次の技術・家庭科(前、中期)、樫原中(西京区)が8人の3年次の保健体育(中期)について、成績に誤った記載をしていたことが判明した。
 市教委は3校の教諭や管理職の処分を検討する。学校指導課は「あってはならないミス。深くおわびする」と謝罪した。

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