13年のいじめや虐待270件、前年比54件増 福島法務局

13年のいじめや虐待270件、前年比54件増 福島法務局
福島民友新聞 2014年3月16日(日)11時40分配信

 福島地方法務局が昨年、受理したいじめや虐待などの人権侵犯は270件で、前年に比べて54件増えたことが15日までに、同局のまとめで分かった。警察署などに告発したケースはなく、法的援助などで対応したという。同局は増加の要因として「女性の人権ホットライン」「子どもの人権110番」の専用回線への相談件数が前年の約900件に対し、200件近く増え、いじめなどに関する相談が多く寄せられたことを挙げている。
 まとめによると、東日本大震災に関する人権侵犯が3件あり、「避難先の小学校に転校したところ、いじめられた」などのケースだった。また、震災に関する人権相談の件数は43件(前年比1件増)だった。離婚問題などの相談が増えており、同局は「生活環境の変化や避難生活からくるストレスが要因ではないか」と分析している。震災に関する人権相談には、いわき市で2012(平成24)年12月にあった「被災者帰れ」の落書きなども含まれるという。
 人権侵犯で公務員が関与したのは、いじめ46件(前年比21件増)、教員の体罰12件(前年同数)など。配偶者に対する暴力(DV)や児童虐待などが110件(前年比36件増)となっている。

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