ベビーシッター事件 「保育士7年」HPに虚偽
産経新聞 2014年3月19日(水)7時55分配信
逮捕された物袋勇治容疑者は平成24年3月から、保育補助員として横浜市緑区の保育所で働いていた。近頃は月3〜4回勤務していた。園長は「子供の世話をするのが大好きで、園児からも慕われていた」と話す一方、「未熟と感じることもあった」とした。
自身の保育サービスを宣伝するホームページ(HP)上では「保育士として勤務年数が7年になります」と自己紹介しており、肩書を偽っていた疑いもある。逮捕時の肩書は「自称・保育士」。
両親によると、保育の民間資格「チャイルドマインダー」を取るため専門学校にも通い始め、4月に資格試験の合否発表の予定になっていたという。
物袋容疑者は保育所に通いながら、保育依頼を募集するサイト「シッターズネット」をインターネット上に開設。本部を同市磯子区内の実家に置き、昨年11月からは、埼玉県富士見市で「みずほ台家庭保育室」として運営していた。
同保育室のスタッフ紹介では【子供達へのメッセージ】に、「体力には自信があります!!子どもたちとたくさん遊んでたくさん笑ってたくさん仲良くなりたいです☆」と記されていた。
物袋容疑者は中学校を卒業後、調理の専門学校に進学。卒業後は調理関係の職場を数回変わった後、梱包(こんぽう)など派遣の仕事を転々としていた。
スタッフは、物袋容疑者と母親(50)を含む3人だが、母親は人手が足りないときに手伝いに行く程度だったという。母親は「子供が好きだからということで仕事を始めた。仕事が楽しいと言っていた」と話した。
物袋容疑者が龍琥ちゃんら男児2人を預かった14日から16日にかけて、母親は電話で数回やり取りをしたという。
16日午後2時ごろに話をした際には、「今日は仕事が休み」と話して特に変わった様子はなかったという。