校長と同姓の印鑑等使用、350件勝手に決済
2014年3月20日11時40分 読売新聞
岩手県教育委員会は18日、偽の校長印を使って不適切な事務処理をしたとして、小学校事務職員を停職6か月にするなど、小中高校の教職員計4人の懲戒処分を発表した。処分は18日付。
県教委によると、不適切な事務処理をしていたのは、盛岡教育事務所管内の40歳代の女性事務主任。
女性事務主任は2008年4月から今年1月にかけ、教職員の出張旅費の申請書類などを処理する際、校長の決裁を経ず、校内にあった校長と同姓の印鑑や新たに購入した印鑑を使い、校長が決済したように見せかけ、教育事務所に送るなどしていた。
不適切な押印が350件確認されたほか、怠慢などで63件の旅費が未支給となっている。
普段から仕事を怠り、未処理書類をため込んだのが原因で、出張費の私的流用はないという。女性事務主任は辞職願を提出し、18日付で受理された。