男性教諭を免職 卒業アルバム制作費など学年費280万円を横領
埼玉新聞 2014年3月24日(月)23時29分配信
県教育委員会は24日、模擬試験や卒業アルバムの制作などのために学校が保護者から徴収した学年費約280万円を横領したとして、県立越ケ谷高校の多賀健太郎教諭(32)=臨時的任用教員=を懲戒免職処分、同高の男性校長(60)を戒告処分にしたと発表した。
県教育局県立学校人事課によると、多賀教諭は昨年6月から今年2月まで、3年生約320人の保護者から集めた学年費から模擬試験、証明写真、卒業アルバムの制作費として4回にわたり約280万円を引き出し、業者に支払わずにカードローンの返済に使ったという。多賀教諭と一緒に会計を担当していた教諭が気付き発覚した。既に全額を弁済している。多賀教諭は「学生時代から抱えているカードローンの返済に充てた」と話しているという。
県教委は同日、昨年11月に横断歩道中の男性に普通乗用車をぶつけ、胸の骨を折るなど約2カ月のけがを負わせたとして、深谷市の公立小学校の男性教諭(30)を減給1カ月(給料の月額の10分の1)の懲戒処分とした。さらに昨年6月に男子児童の肩や左腕を拳で小突いたり、頭をサンダルでたたくなどの体罰をしたとして、吉川市立関小学校の男性教諭(36)を戒告処分にした。