高校入試で採点ミス419件、再発防止へ検討委
2014年3月29日17時40分 読売新聞
2月の公立高特別入試で38校の受験生400人、419件の採点ミスが発覚した問題を受け、臨時校長会議が28日、岡山県庁であり、竹井千庫教育長は、再発防止のための検討委員会を4月にも発足させる方針を明らかにした。
県立高、市立高の校長ら62人が出席。竹井教育長は「多くの採点ミスが起きたことで、県民の信頼は大きく低下している。校長のリーダーシップの下に、信頼回復へしっかり取り組んでほしい」と訓示。検討委には、大学入試の採点に携わる関係者など第三者を入れ、数回の会合で改善方策をまとめる意向を示した。
この後、校長らによる意見交換が行われ、「教科の専門教員が採点した答案に対し、若く経験が浅い教員がミスを指摘できなかった」「採点後、時間を空けて答案の点検をすることが大事では」といった課題が挙げられた。
県立瀬戸南高の安井盛校長は「うちの高校でも、授業や部活指導後の疲れた状態で採点作業をするなど、反省点があった。改善のためにできることを考えていきたい」と話していた。
また、高梁市立松山高で27日、3年男子が教諭をナイフで刺して殺人未遂容疑で逮捕された事件を受け、竹井教育長は「気になる生徒や様子がおかしい生徒を洗い出し、不安や悩みを確認し緩和できるように」と呼びかけた。