いじめ、トラブル4695人 2013年度横浜市立小中学校アンケート

いじめ、トラブル4695人 2013年度横浜市立小中学校アンケート
カナロコ by 神奈川新聞 2014年4月4日(金)22時37分配信

 横浜市教育委員会は4日、いじめの早期解決を図るため、全市立小中学校の児童生徒と教員を対象に行った2013年度のアンケート結果を公表した。いじめや人間関係のトラブルで不安や悩みを抱えた児童生徒数は4695人で、12年度に比べ549人減った。

 市教委によると、4695人のうち小学生は2769人(12年度3005人)。中学生は1926人(同2239人)。
 
 いじめやトラブルの内容は「冷やかしやからかい、悪口、脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く83・1%だった。次いで「軽くぶたれたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が26・9%、「仲間はずれ、集団による無視」が22・5%だった。
 
 学年別では中1が最も多く840人、次が小6の721人だった。月別の認知件数は小中学校とも年度初めの4月、学校の行事が重なる10、11月に多くなる傾向があらためて確認された。
 
 市教委は、進級、入学間もない4月は新たな環境の中でトラブルが多く発生し、体育祭や文化祭など行事が続く秋には児童や生徒の間で人間関係がこじれるなど葛藤が生じ、いじめなどにつながっている可能性があると分析している。
 
 市教委の人権教育・児童生徒課は「アンケートによって、教師はもちろん、児童、生徒の間にもいじめに対する意識が高まり、潜在していたケースを早期に把握することにもつながる」と話す。
 
 アンケートは市が「いじめ解決一斉キャンペーン」として2010年度から実施。今回調査は昨年12月の人権週間に合わせ、約26万7千人の児童生徒を対象に無記名式で行った。

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