(朝鮮日報日本語版) ソウル大教授、高額レッスンやわいせつ行為で懲戒処分へ

(朝鮮日報日本語版) ソウル大教授、高額レッスンやわいせつ行為で懲戒処分へ
朝鮮日報日本語版 2014年4月1日(火)10時41分配信

 ソウル大学は先月31日、違法な高額の個人レッスンや、教え子に対するわいせつ行為などの疑惑が浮上していた声楽科のP教授(49)に対し、自宅待機を命じるとともに、近く懲戒委員会に付託し、重い懲戒処分を下す方針だ、と発表した。重い懲戒処分とは、罷免・解任・停職の3種類の処分を指す。

 今年2月からP教授の不正行為について調査を行ってきたソウル大は「浮上していた疑惑の大部分が事実であることが判明した」と説明した。同大の関係者は「P教授が2011年から12年にかけ、海外の音楽大学を目指していた女子学生(22)に対し、1回当たり60万ウォン(現在のレートで約5万8000円、以下同じ)で計133回にわたって個人レッスンを行い、7000万ウォン(約678万円)を受け取っていたとの証言は信ぴょう性が高いことが分かった」と語った。ソウル大はまた「女子学生の父親がP教授に対し、感謝の意味で4000万ウォン(約387万円)相当の時計をプレゼントしたと証言した」と説明した。

 一方、ソウル大は、P教授が教え子に対しわいせつな行為をしたとの疑惑について「ある学生を自分の車に乗せ、無理やり抱いたりキスしたり、モーテル街を回りながら太ももを触り『モーテルに行こう』などと声をかけたという証言の信ぴょう性が認められる」と説明した。このほか、P教授は陰部の写真をメールで送ったり、「彼氏と(性行為を)どこまでやったんだ」「イタリアでは抱擁とキスがあいさつだ」などと、セクハラ的な発言をしたりしていたという。さらに声楽科の複数の学生や卒業生から「P教授は体を触ることが多く不快だった」という証言を得たとのことだ。

 これに対しP教授は31日、弁護士を通じ、浮上している疑惑について「自分に反対する教授たちの陰謀だ」と主張した。「カナダ国籍の韓国系の女子学生に対し、1時間当たり10万ウォン(約9700円)で20−30回のレッスンを行っただけで、相手が韓国国籍の受験生ではないため、違法ではない。レッスン料も高額ではないし、時計をプレゼントされたこともない」とP教授は説明した。また、わいせつ行為については「事実無根だ。証拠とされたカカオトーク(スマートフォン向け無料チャット・通話アプリ)の会話の内容も百パーセントでっち上げだ」と主張した。

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