思い込みで入試時間短縮 京都府立朱雀高

思い込みで入試時間短縮 京都府立朱雀高
京都新聞 2014年4月14日(月)22時39分配信

 朱雀高入試の試験時間短縮問題について、京都府教育委員会は14日、試験時間に対する担当者の誤った思い込みや点検不足、情報共有の欠如が原因とする調査結果を明らかにした。府議会文教常任委員会で報告した。
 府教委によると、教務部長が入試業務を担当し、昨年7月に作文の試験時間を70分とする案を作成。受験生に配布された入試実施要項にも掲載された。しかし、校長や副校長と話し合い、今年2月の前期選抜志願者の確定後に試験時間を50分と決めた。教務部長は、70分に受験生の移動や説明の時間が含まれていると思い込んでいたという。
 受験生への周知方法について、教務部長は「当日に時間割を掲示すればよいと思った」と府教委に説明。校長と副校長は入試業務を教務部長に任せきりで「いずれかの時点で知らされていると思った」と話したという。
 入試に関しては3人で取り仕切り、直前まで他の教職員に知らせていなかった。府教委は「組織の情報共有の在り方を見直す必要があり、再発防止に努めたい」とした。

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