死亡知人宛てにメール…元准教授、隠蔽目的か
読売新聞 2014年4月10日(木)12時11分配信
愛知県豊橋市の会社社長を殺害したとして、中京学院大学の元准教授久野輝夫被告(54)(逮捕監禁致傷罪などで公判中)が殺人容疑で再逮捕された事件で、久野被告は社長の死亡直後、社長宛てにメールを複数回送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。
県警は、社長の死亡を知らないように装い、殺害への関与を隠そうとしたとみて調べている。
久野被告は2012年1月30日未明、豊橋市の路上に止めた軽乗用車内で硫化水素ガスを発生させ、運転席のコンサルタント会社社長小原洋典さん(当時40歳)を自殺に見せかけて殺害した疑いが持たれている。
捜査関係者によると、久野被告は、小原さんのコンサルタント事業にアドバイスをする関係にあり、小原さんが殺害されたとみられる12年1月30日未明、小原さんの携帯電話に、仕事に関する内容のメールを複数回にわたって送信していた。また、久野被告が知人に「29日夜に小原さんと会い、相談に乗っていた」と話していたことも判明。県警は、いずれも小原さんの死亡に関与していないと装うための工作だったとみている。