教員免許の取得忘れた教諭を採用無効に 埼玉県教委

教員免許の取得忘れた教諭を採用無効に 埼玉県教委
産経新聞 2014年4月25日(金)9時43分配信

 埼玉県南部の市立小学校に今月から勤務していた男性教諭(26)が、小学校教員の普通免許を取得していないことが分かり、埼玉県教育委員会は24日までに、採用を無効とした。

 男性は今年度の教員採用試験に合格。教員の普通免許取得に必要な単位は通信制大学で取り終えたが、期限の3月31日までに取得を申請しなかった。

 県教委によると、一般の大学は免許取得を一括申請する一方、通信制大学は自己申請の必要がある。男性は平成22年に中高校の保健体育教員免許を取得したが、その際、大学側が一括申請したため、今回も同様と思い込んでいた。

 昨年10月以降、県教委は男性に個人申請の必要性を説明。今年3月まで免許が届いたか確認を繰り返したが、男性は大学へ履修証明を申請した時点で申請手続きが完了したと誤解し、県教委も誤りを正確に指摘できなかった。

 男性は22年度以降、小学校の臨時免許を取得して県内計6校で勤務。今月から現在の小学校で4年生を担任していた。臨時免許があるため授業は有効という。

 県教委は「何を間違っているか見抜けず、伝わる言い方もできなかった」と釈明。男性は近く、免許取得手続きを行うという。

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