沼津の児童死傷事故 教諭を鑑定留置

沼津の児童死傷事故 教諭を鑑定留置
中日新聞 2014年4月29日

◆居眠り?持病調査

 沼津市立片浜小の児童二人が登校中に軽乗用車にはねられて死傷した事故で、静岡地検沼津支部は二十八日、自動車運転過失致死傷の疑いで送検された中学教諭佐野和寛容疑者(29)=伊豆の国市三福=の鑑定留置を申請し、認められたと発表した。決定は二十五日付。

 接見した弁護士によると、佐野容疑者は「(事故当時に)居眠りした可能性がある」と話している。検察側は、佐野容疑者について医師の診察を数週間以上受けて、持病の有無などを調べる。

 佐野容疑者は今年四月、四年間務めた函南町立函南中から富士市立富士南中に異動。学校関係者によると、富士市には佐野容疑者の実家があり、五月に引っ越そうと富士市内でアパートを契約した。事故当時は自宅から片道三十八キロを一時間半かけて通勤していた。

 私生活では二月に第一子が誕生。妻が里帰り出産から戻り、伊豆の国市で同居した後、事故が起きた。

 弁護士によると、佐野容疑者は「育児や転勤の手続きに一生懸命になり、疲れがたまっていた」と話しているという。事故後の様子は「接見を始めてから数日はパニック状態だった。現在も遺族に謝罪したいと言い続けている」と説明した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする