女性の下半身を盗撮した携帯、殴って取り返した小学校元教頭に有罪 神戸地裁

女性の下半身を盗撮した携帯、殴って取り返した小学校元教頭に有罪 神戸地裁
産経新聞 2014年4月26日(土)9時25分配信

 男女2人を殴るなどして女性の盗撮画像が記録された携帯電話を奪い返したとして、強盗致傷などの罪に問われた神戸市立湊山小元教頭、宮松克育被告(54)=起訴休職中、同市北区=の裁判員裁判の判決公判が25日、神戸地裁で開かれた。増田耕兒裁判長は「警察の通報を恐れた衝動的な犯行で責任は軽く、示談している」として、懲役3年、執行猶予3年、罰金20万円(求刑懲役5年、罰金30万円)を言い渡した。

 宮松被告は携帯電話を取り返したと主張したが、増田裁判長は「女性が携帯電話の返還を拒んでいる状況などから強盗が成立する」と退けた。

 判決によると、宮松被告は昨年6月、走行中の神戸電鉄電車内で、女性の下半身などをカメラ付き携帯電話で撮影。発覚した後、女性に渡した携帯電話を取り返すため、女性と止めに入った男性を殴るなどし、男性に軽傷を負わせた。

起訴状によると、宮松容疑者は6月17日午前0時5分頃、神戸電鉄の車内で女性(19)の下半身を盗撮。気づいた女性に携帯電話を取り上げられ、鈴蘭台西口駅(同)のホームでもみ合いとなった。その際、止めに入った男性客(40)の顔を殴ってホームから線路に突き落とし、約1週間のけがを負わせ、携帯電話を奪い返したとされる。

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