「限界集落」だけが正解? 大分、公立高入試で出題

「限界集落」だけが正解? 大分、公立高入試で出題
朝日新聞デジタル 2014年5月10日(土)16時24分配信

 「限界集落」が唯一の正解? 今春の大分県の公立高校入試で、県教育委員会が、高齢化が激しい過疎地などの集落を指す用語「限界集落」のみを正解とする社会の問題を出した。教科書に沿った問題だが、県は「限界集落という言葉にはマイナスイメージがある」として「小規模集落」と言い換えており、「授業で小規模集落にも触れてくれれば」としている。

 問題は「過疎化が進むとともに、高齢化も極端に進み、人口の半数以上を65歳以上の人が占める集落が増えている。このような集落を何というか、書きなさい」というもの。

 県教委は限界集落だけを正解とした理由を「教科書には限界集落という用語だけがある」と説明。入試問題の事前チェックでは、教科書の枠内にあるかを調べたという。小規模集落との解答の有無は不明で、調べる予定もないとしている。落合弘教育次長は「中学段階では全国的に通用する用語を知ることが大事。その観点で正解、不正解の線をひいた」と話す。

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