またも大阪市の公募校長が…PTA会費持ち出し、業者に未払い
産経新聞 2014年5月14日(水)15時29分配信
大阪市教委の公募で昨年4月に着任した市立小学校の民間出身の男性校長が、校内の金庫からPTA会費約10万円を持ち出すなどの不適切な現金管理をしていたとして、市教委が調査していることが14日、分かった。市教委によると、校長は業者への代金支払いのために持ち出したと説明しているが、持ち出してから約1カ月間、支払いを滞納していた。市教委は他の現金管理に問題がなかったかも調べ、処分を検討する。
市教委によると、3月、当時の教頭が卒業式で卒業生に贈る物品代としてPTAから現金を預かり、金庫に保管。その後、4月1日付で異動することになり、校長に引き継いだ。
4月上旬、業者から未払いの連絡を受けた新教頭が市教委に相談し、発覚。校長は3月中旬ごろに現金を金庫内から持ち出したとみられる。4月上旬の市教委の調査に校長は封筒を見せ「これから支払いに行く」と説明したが、実際に支払われたのは4月末だった。
市ではほかの公募校長のセクハラなどが問題化。市議会に提案された今年度補正予算案に来年度着任の校長の公募関連費が計上されており、今回のトラブルは波紋を広げそうだ。
橋下徹市長は「事実であれば問題だが、公募制度自体が問題ではない。不祥事で採用制度に問題があるとするならば、ものすごい数の不祥事がある一般職員の採用も凍結しなければならない」と強調した。