校歌どうする? 逮捕の小学校長が作曲、思わぬ波紋

校歌どうする? 逮捕の小学校長が作曲、思わぬ波紋
朝日新聞デジタル 2014年5月14日(水)23時18分配信

 福岡県春日市の小学校長が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された事件の余波が広がっている。市内の小学校2校の校歌をこの校長が作曲していたことがわかり、2校では当面の間、校歌を歌わない方針を決めた。さらに校歌を変えるべきか、どうか。大人たちは対応に苦慮している。

 「事件の容疑者が作曲した校歌は教育上好ましくない」「曲は作りかえる」

 春日市教委の山本直俊・教育長は12日、住民との意見交換会などで語った。

 2校は日の出小(1999年開校)と白水(しろうず)小(2006年開校)。いずれの校歌も、高知県警に今月9日、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された春日市立大谷小校長の松原郁弘(いくひろ)容疑者(57)が作曲した。

 県教委によると、松原容疑者は79年に採用され、小学校の教員免許と中学、高校の一種免許(音楽)を所持。趣味はピアノで、校長になっても音楽の授業に入ったり、保護者の前でピアノを演奏したり、音楽教育の分野で名の知れた存在だった。

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「覚醒剤」校長の写真、卒業アルバムから削除
読売新聞 2014年5月14日(水)18時12分配信

 福岡県春日市の市立大谷小学校長、松原郁弘容疑者(57)が覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことを受け、春日市教委は14日、今春、同小を卒業した76人に配布する卒業アルバムから、松原容疑者の写真や文章を削除すると発表した。

 「児童への影響に配慮した」と説明している。卒業までの行事などを収録したうえで6月中に配布する予定だったが、延期するという。

 市教委によると、アルバムには松原容疑者が入った集合写真のほか、顔写真、メッセージなど十数点が掲載される予定だった。松原容疑者の写真とメッセージは掲載せず、集合写真についてはデジタル処理で松原容疑者だけを消去する。作り直しにかかる費用は約15万円で、市教委が予算措置する方向で検討している。

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