部活動の体罰、大幅減少 25年度、根絶へ意識高まる 静岡
産経新聞 2014年6月3日 7時55分配信
県教委は平成25年度の小中高と特別支援学校における体罰についての調査結果を発表した。主に中高の部活動中の体罰が大きく減少したことにより、合計で72件と昨年度の146件からほぼ半減した。部活動中の体罰は85%以上減少しており、県教委では「部活指導者の間で体罰根絶に対する意識が高まってきているのではないか」と分析している。
学校別では、24年度は62件と最も多かった「高校」は14件と前年度比48件も減少。「中学」も27件と同21件減少した。一方で「小学校」は31件と同3件減少しただけだった。「特別支援学校」は同2件減少し、0件となった。
体罰が行われた場面別でみると、「授業中」が、小学校では前年度比6件減って17件、高校では同4件減って5件とそれぞれ減少したものの、中学校では同4件増えて10件と全ての場面で最多だった。24年度に場面別で最多だった「部活動」は、中学で前年度比20件減り6件に、高校で同38件減り3件となった。
体罰の様態でみると、「素手で殴る」が37%で最多。「蹴る」や「殴る蹴る」「棒などで殴る」もそれぞれ7%あった。
県教委によると、部活動中の体罰については、県の中体連や高体連の指導者講習会で体罰根絶を掲げるなど、意識啓発を図っているという。