高島中2転落、小6時もいじめか 市教委がアンケート公表
京都新聞 6月11日 23時19分配信
滋賀県高島市内の中学校で5月、2年男子生徒が校舎3階から転落し重傷を負った事故で、生徒は小学生時代にもいじめを受け、中学入学後も長期にわたりいじめ行為を受けていた可能性があることが11日、分かった。
同日午後に開かれた記者会見で、中学校の校長(57)と市教委が明らかにした。
市教委は会見で、学校内のいじめ防止対策委員会が事故後に実施した緊急アンケートの結果を公表。その中で男子生徒は中学1年の中ごろからいじめ行為を受けていたとの回答があり、「長期にわたりいじめがあったと推測される」とした。
その上で、校長が「生徒は6年生の時にいじめを受け、保護者会も開かれ謝罪もあったと入学時に(小学校から)報告を受けた」と説明。教諭らも情報を共有し、毎週いじめアンケートを行うなど注意を払っていたが「結果として気づくことができず大変申し訳けない」と謝罪した。
緊急アンケートではいじめとみられる行為について、▽持ち物を壊されたり取られたりする▽腹を突かれたりプロレス技で首を絞められる−などの回答があった。行為者は状況により変わるが、校長は「傍観も含めクラスのほとんどが関わっていた」と指摘。今回の事故で初めて男子生徒が嫌がっていることが分かったと答えた生徒もいる、と話した。