<文科省>児童生徒の自殺、全件調査へ

<文科省>児童生徒の自殺、全件調査へ
毎日新聞 6月11日 19時15分配信

 文部科学省の有識者会議は11日、児童生徒が自殺した場合、在籍する学校が、教職員や児童生徒に速やかに聞き取り調査して結果を教育委員会に報告することを求める指針案を示した。従来、学校が教委に報告しないケースがあり、文科省と警察庁の間で自殺件数に差があった。いじめの有無に関わらず、全件について自殺の実態や背景を調べ、予防につなげる。

 案は(1)子供が自殺した場合、即座に調査を実施し、教委に報告(2)教委は、自殺の背景に体罰や学業不振など学校生活との関係が疑われる場合や遺族の要望があれば、さらに詳細を調査−−の2本柱。詳細調査は遺族からの聞き取りなどで、外部の専門家らで実施する。遺族が望まないケースの対応は今後検討する。いじめが疑われる場合はいじめ防止対策推進法に基づき対応する、としている。【三木陽介】

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