「学校は加害者指導を」 全国いじめ被害者の会が神奈川県に申し入れ

「学校は加害者指導を」 全国いじめ被害者の会が神奈川県に申し入れ
カナロコ by 神奈川新聞 2014年6月27日 7時3分配信

 いじめ被害者や遺族でつくるNPO法人「全国いじめ被害者の会」が26日、県教育委員会や県警などを訪問し、いじめが起きた際は学校が早期に発生を認め、加害者に「いじめは許されない」と指導することなどを求める申し入れ書を手渡した。

 同会代表の大沢秀明さん(70)=大分県佐伯市=は1996年に、中学3年生だった四男の秀猛さん=当時(15)=をいじめによる自殺で亡くした。2006年に同会を設立。いじめ被害者支援活動を行っている。昨年成立したいじめ防止対策推進法に、いじめをさせない教育を行う視点が抜けていることを訴えるため、5月から全国の自治体に申し入れを行っている。

 大沢さんは妻の園子さん(70)と県教委子ども教育支援課や県警少年育成課などを訪問。申し入れ書を通じ、「教師がいじめを見て見ぬふりをして加害者の言い分だけを聞き、いじめはなかったと判断する例もある。教師自身が重大ないじめをつくる現状が続いている」と同法の不十分さを批判。「学校が加害児童生徒を更生に導く教育をしなければ、子どもは安心して被害を訴えることができない。正しい教育を行ってほしい」と求めた。

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