女子生徒ら足蹴にするなど体罰 大阪市立中のバレー部顧問、停職10日

女子生徒ら足蹴にするなど体罰 大阪市立中のバレー部顧問、停職10日
産経新聞 7月10日 11時50分配信

 部活動中に女子生徒5人に対して頬を平手でたたいたり、腕時計を投げつけたりする体罰を加えたとして、大阪市教委は淀川区の市立中学校で女子バレーボール部顧問を務めていた男性教諭(30)を停職10日の懲戒処分にした。処分は6月30日付。市教委によると、教諭は「生徒が自分の思うように動かず、思わず行動に出てしまった」という趣旨の説明をしているという。

 同市では平成24年12月、市立桜宮高校で男子バスケットボール部顧問の男性教諭=懲戒免職=から繰り返し体罰を受けていた2年生の部員が自殺。市教委が体罰撲滅に向けて指導のガイドラインを新設するなど取り組みを進めていた。

 市教委によると、教諭は今年2月、当日の練習を続けるかどうか尋ねた際、すぐに答えなかった2年生の部員の態度に怒り、顔を6回平手打ち。そのほかにも昨年12月〜今年2月の練習中、別の4人の部員に対して腕時計やジャンパーを投げつけたり、足を蹴ったりする体罰を加えた。いずれの部員にもけがはなかった。

 部員の保護者が2月に校長に相談して体罰が発覚し、顧問を解任した。

 市教委は「市教委として体罰撲滅を掲げる中での事案であり非常に残念。今後も厳しく対応していく」とコメントしている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする