入試採点ミス 都教委が再発防止策の方向性

入試採点ミス 都教委が再発防止策の方向性
NHKニュース 2014年7月22日 18時40分

都立高校の入試で採点ミスが相次いだ問題で、調査委員会の会合が開かれ、教育委員会から十分な採点時間を確保し、採点の方法も見直すなどとした再発防止策の方向性が示されました。

都立高校の入試を巡っては、東京都教育委員会が去年とことしの過去2年分の入試の答案を調べたところ、少なくとも2211件の採点ミスがあったことが分かり、このうち本来は合格していたのに不合格となった受験生が18人に上っています。
この問題を受けて、東京都教育委員会が有識者などをメンバーに設置した調査委員会の会合が22日開かれ、教育委員会から学校への聞き取り調査などを踏まえた再発防止策の方向性が示されました。
このなかでは、大半の学校で採点にかける時間が1日から1日半しかなく、焦りや集中力の欠如につながっているとしたうえで、試験から合格発表までの日程を長くすることや業務を効率化して採点時間を確保することが必要だとしています。
また、1人が採点したあと、別の3人がミスがないか点検するこれまでの仕組みが機能しなかったことについて、採点方法を抜本的に見直すとともに、細かい方法まで実施要領に示すことを検討するとしています。
委員からは「すべての受験生に答案を返すことも検討すべきだ」といった意見や「採点をチェックする際の責任の所在を明確にすべきだ」などといった意見が出されていました。
調査委員会は、来月末をめどに、再発防止策をまとめることにしています。

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