岡山一宮高校の女性教諭が生徒672人分の個人情報紛失
産経新聞 7月24日 7時55分配信
県立岡山一宮高校(岡山市北区)の40代女性教諭が生徒計672人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと、県教育委員会が23日、発表した。同校は岡山中央署に遺失物届を提出。メモリーには3年生356人分の模試結果などに加え、すでに卒業した平成22年度の2年生316人の進路データも入っていた。
県教委によると、メモリーの356人分の情報には氏名、生年月日、性別、1〜3年生までの校内テスト・校外模試の成績(5教科分)などが記録。また、316人分には氏名などのほかに大学進学の第1、2志望校などが含まれていた。
女性教諭は3年生の副主任で進路指導担当。今月5日、業務用パソコンから情報をメモリーにコピーして自宅に持ち帰り、進路検討の作業を行い、7日に学校でパソコンにデータを移し替えた。その後、情報を消去せずにメモリーをかばんにつけたキーホルダーに装着して持ち歩き、14日に紛失に気づいたという。
県教委のセキュリティ規定では、個人情報を含んだデータは私物の記録媒体で取り扱うことを認めず、扱う場合は学校指定のメモリーを使い、学校長に届け出るよう定めている。
同校の中山広文校長は「個人情報の管理に不備があり、意識を疑われても仕方ない事態だ」と謝罪。同校が教職員に調査したところ、複数人が私物の記録媒体に個人情報を入れていたことが判明した。県教委は「個人情報の取り扱いをさらに厳重にするよう教職員に徹底し、再発を防止したい」とした。