＜「除霊」称し女性暴行＞死亡させた８１歳女、夫ら３人起訴
毎日新聞 2014年7月24日 20時2分配信
◇熊本地検が傷害致死罪と傷害致死ほう助罪で
「除霊」と称して女性に暴行を加えて死亡させた事件で、熊本地検は２４日、傷害致死容疑で逮捕された熊本市東区長嶺南７、野田英子容疑者（８１）▽女性の夫で同、崇城大生物生命学部准教授、福田耕才容疑者（５２）を傷害致死罪で、鹿児島県姶良市西餅田、無職、北山敬子容疑者（７７）を傷害致死ほう助罪でそれぞれ起訴した。地検は３人の認否を明らかにしていない。
逮捕時、死亡した福田被告の妻利恵さん（当時５１歳）は「御神水」と称する水を大量に飲まされ窒息死したとされたが、地検は針のない注射器で鼻の穴から水を大量に注入されたと判断した。
起訴状などによると、野田、福田両被告は６月２１日午前１０時半〜正午ごろ、野田被告宅で利恵さんの体をひもで縛ったり、手で押さえつけたりして、針のない注射器（数十ＣＣ）で利恵さんの鼻の穴から連続して水を注入。その後も同様の暴行を加え窒息死させたとされる。北山被告については「関与の度合いが低い」などとした。【志村一也】