アウシュビッツ遺物盗む ドイツ人教師 逮捕
東京新聞 2014年7月5日 夕刊
【ベルリン=宮本隆彦】第二次大戦中にナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の舞台となったポーランド南部のアウシュビッツ−ビルケナウ強制収容所で、生徒を引率して見学中のドイツ人の男性教師(47)が今月一日、敷地内で見つけたユダヤ人犠牲者のフォークなど数点の遺物を盗んだとして逮捕された。四日付の独大衆紙ビルトが報じた。
この教師は、「第二アウシュビッツ」と呼ばれるビルケナウ強制収容所を見学中に、地面に落ちていたフォークや陶器の破片などをポケットに入れたところを警備員に見つかり、逮捕された。「ホロコーストについて調べている生徒たちに見せたかった」と動機を話しているという。