公募校長初の懲戒免 信用失墜行為で1人退職 大阪市

公募校長初の懲戒免 信用失墜行為で1人退職 大阪市
産経新聞 7月31日 14時41分配信

 大阪市教委は31日、校長公募への応募で虚偽の職歴を記載した受験申込書を提出したなどとして、市立大和田小学校(西淀川区)の大久保達巳元校長(51)=教務部付=を懲戒免職処分にした。公募校長の懲戒免職は初めて。また校長として重大な信用失墜行為があったとして、公募で選ばれていた市立巽中学校(生野区)の男性校長(38)を減給3カ月の懲戒処分にした。この校長は同日付で依願退職した。

 市教委によると、大久保元校長は、存在しない有限会社の代表に就き、世界展開するホテルで勤務経験があると詐称。合格後に市教委に出した職歴証明書も偽造したとされる。

 校長在職時だった今年4月、卒業生の記念品代として校内の金庫に保管されていたPTA会費約10万円を一時的に持ち出していた。

 大久保元校長は職歴詐称を否定しているというが、市教委は独自調査で詐称と判断。市教委は告訴も検討している。大久保元校長は体調不良を訴え、5月28日付で教務部に異動していた。

 一方、市教委は巽中の校長の処分対象の事実については「被害者保護」を理由に明らかにしていない。校長は着任以来、教職員や保護者らとの関係が悪化。市教委事務局は学校業務の停滞を理由に今年3月、更迭案を固めたが、教育委員が「学校正常化に必要」として留任を決定していた。

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