採用1年目の女性教諭、不当解雇と県など提訴/さいたま地裁
埼玉新聞 2014年8月2日 0時24分配信
白岡市内の中学校に勤めていた採用1年目の女性教諭が、解雇されたのは不当として、1日、県と県教委などを相手取り、解雇処分の取り消しを求めてさいたま地裁に訴えを起こした。
原告女性の担当弁護士によると、女性は昨年4月、白岡市内の中学校教諭として採用されたが、今年3月に解雇となった。弁護士は条件付き任用期間中、県内の教育現場で、一部の新採教員に自主退職を強制している事例があると指摘。女性が職場内でパワハラや退職強要を受けたとして、「法律的にも到底あり得ない処分だ」と述べた。
提訴後に会見した女性は「教員になってから精いっぱいやった。2学期になってからパワハラと退職強要が始まり、つらい毎日だった。もう一度教壇に立ちたいとの思いで提訴した」と語った。
県教委は今年4月、女性に対し「教員免許の取り上げ」についても聴聞の通知を行ったが、「他県との均衡を考慮した」と聴聞を取りやめた。
県教委の担当者は女性について、「本採用はしていない。(職場で)行き過ぎた指導があったかどうかについては訴訟に関わるので差し控える」とコメント。白岡市教委は「関係者に聞き取りをしたが、パワハラはなかった」としている。