教え子と関係 女性講師免職 西部の県立高

教え子と関係 女性講師免職 西部の県立高
佐賀新聞 2014年10月01日 10時14分

 佐賀県教委は30日、教え子の男子高校生と交際し性的関係を持ったとして、県西部の県立高校講師の20代の女性を懲戒免職処分にした。生徒の保護を目的に氏名は公表していない。
 県教職員課によると、女性は4月から半年間の任期で副担任として勤務していた。同じ学校の男子生徒から言い寄られ、8月から交際を始めた。無料通信アプリLINE(ライン)で連絡を取りながら、公園やホテルで繰り返し性的関係を持った。
 8月30日未明、公園駐車場に止めた女性の車の中で2人で寝ているのを、警察官に職務質問されて発覚。県警は9月16日、県青少年健全育成条例違反の疑いで女性を書類送検した。
 校長は警察から通報を受け、8月末から女性に自宅待機を命じた。県教委などの調査に対し、女性は「深く考えることなくこのような行為におよび、反省している」と話している。男子生徒は落ち込んだ様子だったが、普段通り登校しているという。女性講師は教員免許を失効し、退職金も支払われない。
 県教委は教職員に対し、携帯電話やインターネットを使って生徒と直接連絡を取らないよう求めている。今回の事件の要因にLINEでのやり取りがあったとみて、学校での使用実態の調査に乗り出す。
 また、県教委は、高校1年の男子生徒を平手打ちし、鼓膜を破るけがをさせたとして、担任の県立高校の男性教諭(33)を戒告の懲戒処分とした。
 県教委の牟田清敬委員長は「心からおわびし、再発防止のため、服務規律の徹底を図りたい」とのコメントを出した。

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