交通違反重ね、報告もせず 高校教諭を懲戒免職
大分合同新聞 2014年10月8日
県教委は7日、無免許運転など道交法違反で2回にわたり県警に摘発され、学校への報告を怠るなどしたとして、佐伯市の佐伯鶴岡高校の伊藤義信教諭(57)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
県教委によると、伊藤教諭は2012年8月20日、大分市横尾の東九州自動車道で時速75キロの速度超過となる同155キロで自分の乗用車を運転。罰金の略式命令や1年間の運転免許取り消し処分を受けた。
免許を再び取得せずに今年2月20日、佐伯市鶴望の国道217号で自分の軽乗用車を運転中に携帯電話を使い、県警から摘発され、無免許運転も判明した。
いずれも勤務中に私用で学校を離れていた。
伊藤教諭は県警から摘発された事実を学校長に報告せず、8月21日になって外部から学校に指摘があり問題が発覚。本人は「最初から報告しておけばよかった。生徒や保護者に申し訳ない」と話しているという。県教委は監督責任を問い当時の校長、教頭3人を文書訓告などの処分にした。
県教委は懲戒免職処分は氏名を公表している。会見した河野盛次県教委理事兼教育次長は「一層の綱紀粛正、服務規律の徹底に努める。関係者や県民に心からおわび申し上げる」と陳謝した。
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県教委は他にも道交法違反(速度超過)で県警に摘発された日出町の県立高校の男性教諭(45)を7月29日付で、日田市の県立高校の男性臨時講師(27)を9月2日付で、戒告の懲戒処分にしたと発表した。