酒酔い運転の教諭を免職、推薦手続きミスで校長らを戒告/県教委
埼玉新聞 2014年10月9日 23時49分配信
県教育委員会は9日、県立伊奈学園総合高校で大学の指定校推薦手続きを誤り、女子生徒1人が志望大学に進学できなかったとして、同校の校長(59)と当時の教頭(53)を戒告の懲戒処分にした。また、酒酔い運転をしたとして県立秩父特別支援学校の野沢多鶴子教諭(54)を懲戒免職処分にした。
県教育局県立学校人事課によると、校長と教頭は2012年7月から10月にかけて、同校の進路指導部の教諭7人が作成した指定校推薦の選考資料の誤りに気付かなかった。指定枠が1人だったにもかかわらず、同校は誤って2人を推薦したため、女子生徒は志望大学の推薦入試を受けられなかった。
卒業後、生徒と両親は県に慰謝料などを求めて提訴し、さいたま地裁は9月20日、県に約143万円の支払いを命じている。
野沢教諭は6月25日午前8時10分ごろ、出勤のため酒気を帯びた状態で車を運転。学校付近の街路樹や校内のコンクリート塀にぶつけ、呼気から1リットル当たり0・7ミリグラムのアルコール分が検出された。同日午前2〜3時ごろ、寝付けずに自宅で焼酎220ミリリットルを飲んで午前5時に起床、学校に向かっていた。「迷惑を掛けて申し訳ない。(当日は)運転しても大丈夫だと思った」と話しているという。