熊本の中3自殺未遂、いじめ3件認定

熊本の中3自殺未遂、いじめ3件認定
読売新聞 2014年10月31日

 熊本市教委は30日、記者会見を開き、市立中学3年の男子生徒(15)が7月に自殺を図り、いじめがあったとする報告書を学校がまとめたことを明らかにした。自殺未遂との因果関係は「分からない」としている。保護者は報告書の内容に反発しているといい、市教委は、保護者の意向を聞きながら再調査する。

 市教委によると、生徒は6月から学校を休みがちになり、スマートフォンに遺書めいた文書があるのを見つけた保護者が学校に相談。生徒は7月7日夜、自殺を図り一時入院した。現在は自宅療養している。

 学校は同中旬、調査委員会を設置し、保護者の要請で昨年9〜12月のトラブルを調査。9月に部活動の顧問教諭から注意を受けたことで、男子部員から、無料通話アプリ「LINE(ライン)」で、「ざまーみろ」と書き込まれたことなど3件をいじめと認定した。

 1年生の頃にも、別の部員からボールを当てられたり、口に氷を詰められたりしていた。

 精神状態を考慮して生徒本人の聞き取りは行っておらず、因果関係ははっきりしなかったという。校長は「生徒の心情把握が不十分だった。いじめのない環境づくりを進める」と話した。

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