発覚免脱で教諭起訴 地検武雄 県内で初 [佐賀県]

発覚免脱で教諭起訴 地検武雄 県内で初 [佐賀県]
西日本新 2014年12月13日(最終更新 2014年12月13日 00時13分)

 佐賀地検武雄支部は12日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)などで送検された武雄市武雄町武雄、県立金立特別支援学校男性教諭(56)が事故当時に飲酒運転していたことが判明したとして、法定刑の重い同法違反(発覚免脱)の罪などで起訴した。佐賀地検によると「発覚免脱」を適用した起訴は県内で初めて。
 起訴状によると、教諭は11月20日午後10時20分ごろ、武雄市武雄町で乗用車を運転中、停車中の軽乗用車に追突し、乗っていた当時54歳女性にけがをさせた。飲酒の発覚を恐れて逃走したとされる。
 県警によると、教諭は事故後、アルコール濃度を下げる目的で家族の軽乗用車で約6時間ドライブした後に武雄署に出頭した。しかし、事故後の取り調べや飲食店への聞き込み捜査などで飲酒運転が判明。「飲酒運転が発覚すれば免職になると思い、現場から逃げた」と容疑を認めているという。
 発覚免脱は事故などを起こした際、酒や薬物などの影響を隠す行動があった場合に適用する。5月施行の同法で新設された。
=2014/12/13付 西日本新聞朝刊=

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