【徳島大汚職】収賄容疑の慶大准教授、飲食代つけ回し 業者側に負担働きかけも

【徳島大汚職】収賄容疑の慶大准教授、飲食代つけ回し 業者側に負担働きかけも
産経新聞 2014.12.13 15:20

 徳島大病院の医療情報システム関連の契約に絡む贈収賄事件で、大阪地検特捜部に収賄容疑で逮捕された元徳島大病院情報センター部長、森川富昭容疑者(45)=現・慶応大准教授=が部長在任中、飲食代などの費用を贈賄側とされる業者に肩代わりさせていた疑いのあることが12日、捜査関係者への取材で分かった。森川容疑者が業者側に積極的に負担を働きかけていたこともあったとみられ、特捜部は癒着の詳しい実態を調べている。

 捜査関係者によると、森川容疑者は部長在任中の平成24年3月までの約3年間、私的な飲食代の請求書を付け回すなどの手口で、贈賄側とされる兵庫県明石市のシステム開発会社「ダンテック」側から再三にわたって利益供与を受けていたという。森川容疑者はこの間、医療情報システム関連の物品や役務の随意契約について、受注先の選定や金額の決定で中心的な役割を担っていた。大学側は森川容疑者の意向などでダ社と総額数千万円の随意契約を結んだとされる。

 徳島大が公表した契約関係書類などによると、ダ社は森川容疑者が部長に着任した約1年後の22年1月、一般競争入札への参加を始め、600万〜2千万円程度の受注を積み上げていった。23年9月には徳島大病院の近くに営業所を開設しており、森川容疑者との親密な関係を軸に受注を拡大していったとみられる。

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