校内で不審物の調査へ/盗撮容疑で教諭が逮捕された青森県立青森高校

校内で不審物の調査へ/盗撮容疑で教諭が逮捕された青森県立青森高校
Web東奥 2014年12月18日(木)10時16分配信

 修学旅行先の京都市内のホテルで女子生徒らの着替えを盗撮した疑いで、青森高校教諭の原子真輝容疑者(26)が逮捕された事件で、同校は17日夜、保護者集会を開いた。保護者からは、原子容疑者が盗撮した映像がインターネットなど外部に流出しないよう万全の対策を求める声が相次いだ。学校側は、校内に盗撮機器などの不審物がないかどうか早急に調べる意向を示した。
 同校によると、保護者集会は144人が参加し、体育館で約1時間にわたって非公開で行った。参加した保護者や小川伸悦校長によると、集会の冒頭に小川校長が「高い倫理観を求められる教員としての心構えを説いてきたが(このような事態を招き)おわび申し上げる」と陳謝。16日に原子容疑者が弁護士を通じて「学校関係者や生徒に申し訳ないことをした」と伝えてきたことを明らかにした。
 保護者側は「盗撮データが外部に流出する可能性はないか」「校内に(盗撮用)カメラがないかどうか調査したのか」などと質問。小川校長は「盗撮データが入ったメモリーカードはカメラと一緒に警察が押収した」「校内をこれから速やかに調べる」などと答えた。また、小川校長は、生徒のメンタルケアのためカウンセラーが相談に応じると説明。来年度の修学旅行については「取りやめる考えはない」と述べたという。
 集会を終えた保護者のほとんどは表情を硬くし「何も答えられない」と言葉少なだった。ある母親(45)は「残念です」と言い足早に立ち去った。

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