高校教諭、中学生に受験指導 兵庫県教委が処分
神戸新聞NEXT 2014年12月26日 7時30分配信
兵庫県教育委員会は25日、勤務先の高校を推薦入試で受験する中学生に受験指導したなどとして、西播磨地域の県立高校男性主幹教諭(53)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県教委によると、主幹教諭は、今年1月ごろ顧問を務める剣道部の練習に参加していた中学生への受験指導を副顧問の30代男性教諭に指示。副顧問は中学生4人が書いた志望理由や自己PRを添削し、面接指導を行った。主幹教諭も助言などをしたという。
同校では別の部で同様の行為があり、剣道部も疑われたが、主幹教諭は副顧問に「お前がしたことにしろ」などといい、自身の主張通りの顛末(てんまつ)書を校長に提出させたという。
主幹教諭は「部員が減っていたので、増やしたかった」などと説明したという。
また、主幹教諭は5月、部員への体罰で減給処分を受け、顧問を外されたが、合宿中や早朝に部員を指導していたことも分かった。
一方、県教委は同日、生徒2人の顔を平手でたたいた西播磨地域の別の県立高校男性教諭(38)を戒告、乗用車で歩行者をはねた福崎町立中学校の男性教諭(50)を減給10分の1(3カ月)にした。
(紺野大樹)